1. ホーム
  2. ブログ一覧
  3. 湿気は住まいや健康の大敵!梅雨の湿気対策やカビ対策は万全ですか?
2021.05.28

湿気は住まいや健康の大敵!
梅雨の湿気対策やカビ対策は万全ですか?

今年は各地で記録的に早い梅雨入りとなっています。
梅雨の時期になると気になるのが湿気です。
ジメジメとした不快感だけでなく、湿気はカビの発生原因にもなり住まいや体にも悪影響を与えてしまいます。

今回は、そんな気になる湿気やカビが発生しやすい条件、住まいや体に与える悪影響、おすすめの湿気やカビ対策についてご紹介します。
湿気やカビへの対策をして、梅雨も快適に住める住まいづくりにぜひお役立てください。

1.湿気やカビの原因、発生しやすい条件とは

梅雨になると空気中の水蒸気の量が多くなり、湿度が高くなります。湿度が高い=湿気が多い状態のため、カビが発生しやすくなります。

湿気やカビの原因や発生条件は以下の通りです。
・湿った空気が滞留し、湿気がたまった場所
・住まい全体の換気(空気の入れ替え)ができていない
・室温が高い
・日光が入らず室内の湿度が下がらない
・カビの栄養源であるほこりなどの汚れがたまっている

●湿った空気が滞留し、湿気がたまった場所
カビは湿度70~80%ほどの湿気が多い場所で発生しやすく、逆に乾燥している場所では発生しにくいことが特徴です。 湿った空気が滞留したままで湿気がたまった場所は、カビが発生しやすくなります。 家具の後ろ側やクローゼットの中、お風呂場や結露した窓やサッシなどが該当します。

●住まい全体の換気(空気の入れ替え)ができていない
梅雨に湿気がたまる原因のひとつが、換気不足。梅雨の時期は湿気が多いだけでなく、人体から発生した水蒸気によって、室内の湿度が上がりやすくなっています。 晴れた日であれば窓を開けるなどして換気をし、湿気を外に逃がすことが可能です。 しかし梅雨の時期は雨が多いうえに風も吹かず、窓も閉めっぱなしにすることが多くなります。 十分な換気ができないことで、室内に多くの湿気がたまり、カビの発生原因になります。

●室温が高い場合にカビが発生しやすくなる
カビは20~30度の状態でもっとも繁殖しやすくなっています。 梅雨の室内は、カビの好む20~30度前後の場合がほとんどです。 室内の高い湿度、さらにカビの好む高い温度という条件がそろうとカビが発生しやすくなります。 しっかりと湿気対策をしておかなければ、自然とカビが発生しやすい環境を整えてしまっていることになるのです。

●光が入らず室内の湿度が下がらない
室内に湿気がたまっている状態でも、日光が入れば室内の温度が上がるため、湿度は下がります。 ところが、梅雨の時期は晴れ間が少なく、室内に日光が入らないことが多くなります 何日も雨が続くことも多いため、室内は湿度の高い状態が続き、カビが発生しやすくなるのです。

●カビの栄養源であるほこりなどの汚れがたまっている
カビは、たんぱく質やほこりなどを養分にして成長していきます。 部屋にたまった髪の毛、ほこりなどのごみや汚れを掃除せずそのままにしておくことで、カビが繁殖しやすくなります。 掃除は週末にまとめてするといったご家庭や掃除をさぼりがちなご家庭の場合は、湿気がたまる梅雨の時期はとくにカビが繁殖しやすくなりますので、注意してください。

2.湿気やカビが住まいや健康に及ぼす悪影響

湿気やカビは放置しておくと、家だけでなく住んでいる人の健康にも以下のような悪影響を及ぼします。
・布類にカビが繁殖すると取れない
・床材の劣化
・床下の劣化
・シロアリが発生する原因になる
・喘息などの健康被害

●布類にカビが繁殖すると取れない
布類は湿気をよく吸うため、カビの繁殖しやすい環境のひとつです。 ぬいぐるみやカーテンなどに、気が付くとカビが繁殖している場合があります。 カビが多く発生すると取れなくなるだけでなく、布類そのものが劣化してしまう原因になります。

●床材の劣化
木材も湿気をよく吸う特徴があります。 木でできたフローリングは湿気をよく吸います。 湿気を多く吸ってしまったフローリングは、膨張によるきしみや腐食が発生する可能性も。 長年にわたって腐食が進んでいくと、そのまま床が抜けてしまうこともあるでしょう。

また、クッションフロア系の素材を床材に使用している場合は、湿気が原因で接着剤がはがれる場合があります。 クッション材が床から浮き上がったりすることもあります。

●床下の劣化
床下は湿気がたまりやすく、カビも生えやすい環境です。 床下の木材が多くの湿気を吸い、さらにカビも多く繁殖すると木材が腐食していきます。 木材が腐食することで家の強度が弱くなり、住まいの耐久性が大きく損なわれてしまいます。 基礎の所に設置してある風窓の前に物などを置かず、床下の空気の流れを阻害することのないようにしましょう。

●シロアリが発生する原因になる
シロアリが餌にするのは、水分を多く含んでいる木材です。 床材や壁、床下の木材が湿気を多く吸い込むことで、シロアリが発生する原因になります。 湿気だけでなくシロアリも発生してしまうと、家の基礎や土台になっている木材を食べてしまうため、住まいが倒壊するほど強度が落ちてしまうリスクもあります。

●喘息などの健康被害
湿気によって発生したカビは、アレルゲンのひとつです。 カビをそのまま放置しておくと、喘息の原因になってしまいます。 また、空気中に飛散したカビを吸い込むことで、肺炎を引き起こす可能性もあります。 湿気やカビを放置するのは、住まいだけでなく住んでいる人にも悪影響を及ぼすことになるのです。

3.湿気やカビから住まいを守るためのおすすめリフォーム

湿気やカビの発生を防ぎ、安心して長く住める住まいを作るにはリフォームがおすすめです。
湿気やカビ対策のリフォームには、以下の4つがあります。
・エコカラットを設置する
・珪藻土を使用する
・熱交換換気扇「ロスナイ」を設置する
・結露があるときは、窓リフォームや断熱工事を

●エコカラットを設置する
エコカラットとは、リクシル社の調湿建材です。 湿気が多いときには湿気を吸い、乾燥しているときには湿気を放出することで、適度な湿度を保ちます。 寝室やリビングなどのスペースだけでなく、トイレや浴室、玄関などのせまいスペースにも施工可能です。 湿気をとりこみやすい場所に設置するのが良いでしょう。

●珪藻土を使用する
珪藻の殻の化石が積もってできた珪藻土は、日用品の素材としても使用されています。 調湿効果が高いだけでなく、脱臭性能もすぐれていることが特長です。 日本では古くから珪藻土を壁などの建材に使用してきました。 珪藻土は和風テイストのお部屋に合わせやすいのも魅力です。

●熱交換換気扇「ロスナイ」を設置する
ロスナイとは、三菱電機の熱交換換気扇です。 一般的な住宅の換気システムには第一種換気か第三種換気が使用されています。 第一種換気は安定して換気できる一方で設置コストが高い、第三種換気はコストが低くメンテナンスの頻度も低い一方、冷暖房効率が悪くなるデメリットがあります。

ロスナイは、第一種換気、第三種換気のメリットを取り入れてデメリットをなくした、ダクトレス第一種換気扇です。 屋外の高い温度と高い湿度を取り込まずに空気だけを入れ替えます。 (冬場は逆に室内の高い温度と湿度を外に逃さず空気だけを入れ替えます) コストも安く、冷暖房効率も下げない(省エネ)、メンテナンス頻度も低いなどのメリットがあります。

ロスナイを導入すれば、梅雨の時期でも換気ができるので湿気やカビの対策が可能です。 また新型コロナウィルス感染防止の上では、換気が重要視されています。 換気システムは梅雨の時期だけでなく、通年多くのメリットが得られるリフォームです。 外の湿度が高いと自然換気だけでは室内の湿度が下がらない場合があります。 効果の高い湿気対策のためには、設置しやすいエコカラットや珪藻土のほか、窓リフォームや断熱工事の併用を検討してみましょう。

●結露があるときは、窓リフォームや断熱工事を
梅雨時期は窓に結露が発生しやすいといった場合は、窓リフォームによる湿気対策をおすすめします。窓は室内側に結露する場合と屋外側に結露する場合があります。 室内が暖かく、屋外が寒い時には室内側に結露が発生し、室内が冷房されていて室温が低く屋外が高温で湿度が高い場合は屋外側に結露します。

窓リフォームには、内窓を設置して窓を二重にする、窓を二層になっているペアガラスにするといった方法があります。

また、結露防止には、窓リフォームに加えて断熱工事が有効です。 充填断熱、外張り断熱、内断熱、外断熱などさまざまな施工方法がありますが、断熱工事をすることで、結露対策ができるだけでなく、冷暖房効率のよい、通年快適に過ごせる住まいづくりにもつながります。 断熱工事は大掛かりな工事になる場合もあるため、他のリフォームとまとめて行うのがおすすめです。

梅雨の時期に多く発生する湿気を放置しておくと、カビが発生し住まいの耐久度が下がったり、シロアリが発生したり、アレルゲンによる健康被害の原因になったりします。 長く住む大切な住まいだからこそ、湿気やカビの対策ができるリフォームがおすすめです。

2021年は例年よりも梅雨入りが早いと言われているので、お住まいの湿気が気になる方は、早めの対策を。
湿気の少ない快適な住まいのためのリフォームも、ぜひ積和建設にご相談ください。